令和３年度 済生会川内 病院指標

内科で最も多い入院は内視鏡下にて大腸ポリープ切除を行う入院、その次に多い入院としては胆管炎や胆のう炎・総胆管結石など胆道系疾患に対して内視鏡治療（ＥＲＣＰ）を行う入院となっています。
その他にも悪性腫瘍に対して行う化学療法や糖尿病のインスリン導入・血糖コントロール等の入院も行っております。

令和３年度で最も多い症例はＲＳウイルスなどのウイルス感染による気管支炎です。次いでウイルス性腸炎、小児喘息性気管支炎の順になります。年齢層として幼児期の患者さんが多く、５日前後で退院しています。
地域の中核的病院として小さいお子さんを持つ親御さんの不安を解消すべく、かかりつけの病院・クリニックと連携し、小児医療に取り組んでいきます。

外科の症例数１位は胆のう炎や胆のう結石に対し手術で胆囊を摘出し治療する入院です。
２位～５位は大腸癌に対する化学療法（抗がん剤治療）の入院の症例となっており、がん診療連携拠点病院として悪性腫瘍の治療に積極的に取り組んでいます。

令和3年度で最も多い症例は外鼡径ヘルニアに対する入院です。他には、虫垂炎、臍ヘルニアなどの症例があります。
小児科同様、身体的・精神的にも幼いお子さんの不安を少しでも解消すべく、約1週間前後の入院期間で治療を行っております。
患者数が１０未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、－（ハイフン）を表記しています。

令和3年度、産婦人科で最も多い症例は、子宮頸部・体部の悪性腫瘍に対する化学療法目的入院となっております。
当院はがん診療連携拠点病院として、悪性腫瘍に対する化学療法治療にも積極的に取り組んでおります。次いで、卵巣の良性腫瘍に対する手術目的入院となっております。
また、当院は周産期母子医療センターに指定されており、妊産婦・新生児の管理入院をおこなうなど、地域の産科・婦人科の中核的な役割を担っております。

令和3年度で最も多い症例は肺癌に対する化学・放射線治療です。次いで乳癌に対する放射線治療、脳腫瘍に対する放射線治療の順になります。術前・術後における治療目的として放射線治療を行うことが多くあります。
がん診療連携拠点病院として地域の病院と連携し、放射線療法を中心とした、がん治療を行っております。
患者数が１０未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、－（ハイフン）を表記しています。

皮膚科では帯状疱疹・蜂窩織炎・湿疹等に対する内科的治療や良性・悪性の腫瘍を摘出する外科的治療など様々な治療を行っております。最も多い症例の帯状疱疹では内服・抗ウイルス剤の投与を行い、皮膚潰瘍・褥瘡・術後創部などに対してはＶＡＣ療法を取り入れ、一日も早い症状改善を目指し、治療を行っております。
患者数が１０未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、－（ハイフン）を表記しています。

令和3年度で最も多い症例は、検査入院における前立腺針生検（1泊2日の検査）です。次いで、膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的）、レーザーを使用し尿管結石などを除去する尿路結石除去術（経尿道的）です。
診断・治療の全てを当院で行い、手術においては膀胱癌、尿管結石については約1週間、前立腺癌は約2週間の期間で治療を行います。
がん診療連携拠点病院として手術に加え、化学療法、放射線療法といった様々な「がん治療」を地域の病院と連携して行っております。

当院は消化器専門医が多く在籍しており、内視鏡手術が上位を占めております。
大腸ポリープや早期悪性腫瘍に対して内視鏡下にて粘膜切除を行い病変の早期治療に努めたり、消化管出血や胆道系疾患に対しても止血術やステント留置などを行い内視鏡手術には特に力を入れております。
内視鏡手術以外にも透析導入にも力を入れており、透析を行う際に必要となる人工血管（シャント）の作成も行っております。

外科での1位は腹腔鏡で行う胆囊摘出術が最も多くなっております。胆のう結石や胆嚢炎が原因で行われる場合がほとんどです。２位は別名ＣＡＲＴ・ＫＭ－ＣＡＲＴと呼ばれ癌性や肝性などの難治性腹水を抜き出し専用の機器できれいに濾過し、再注入する手技となっております。３位の乳腺悪性腫瘍手術は乳腺外科の専門医により令和３年度より開始されました。４位は鼡径ヘルニア（脱腸）の根治術、５位は虫垂炎の手術となっております。

お腹の中にある臓器（小腸、大腸など）が飛び出し、鼡径部が腫れる疾患を「鼡径ヘルニア」といいます。手術により腹膜の出っ張りを無くし、腹圧がかかってもお腹の臓器が脱出しないように行う手術が「鼡径ヘルニア手術」です。小児外科において最も多い症例であり、ほとんどの患者さんが術後翌日には退院しております。他にも、臍ヘルニアに対するヘルニア手術、虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術なども行っております。
患者数が１０未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、－（ハイフン）を表記しています。

産婦人科では、良性腫瘍・悪性腫瘍の摘出術を多くおこなっております。中でも、子宮附属器の腫瘍に対する腹腔鏡手術が最も多く、開腹手術よりも低侵襲であるため、在院日数も短期となっております。その他、子宮・子宮頸部の切除術が多く行われております。

皮膚科で最も多い手術としては皮膚の悪性腫瘍に対する切除・摘出手術となっております。
また、良性・悪性問わず腫瘍切除・摘出には力を入れており、腫瘍の大きさや部位問わず、様々な手術・治療を行っております。
患者数が１０未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、－（ハイフン）を表記しています。

最も多い手術は膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的）です。尿道から内視鏡を挿入し、腫瘍を切除します。開腹手術に比べて侵襲性が低く、手術時間も短時間になります。
次いで内視鏡とレーザーを用いて尿路結石を細かく割り取り出す尿路結石除去術（経尿道的）、前立腺癌に対する腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術などを多く行っております。