TEL 0996-23-5221 FAX 0996-23-9797

〒895-0074 鹿児島県薩摩川内市原田町2番46号

令和5年度 済生会川内病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 466 97 98 147 294 560 968 1568 864 276

年齢階級別集計については60歳以上が約69%を占めており、地域的に高齢者が多いことから半数以上を占めています。また、当院は小児科、小児泌尿器科、小児外科と小児医療にも貢献しており、10歳未満の患者も多い結果となっております。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 218 2.57 2.61 0.46 68.96
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 165 9.03 8.75 15.15 76.89
06007xxx9908xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等28あり 87 3.45 5.52 0.00 70.66
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 76 19.04 13.99 14.47 70.95
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 49 15.14 11.49 30.61 70.73

内科の1位は大腸ポリープを内視鏡を使用し粘膜切除する入院が最も多くなっています。2位は胆管炎や総胆管結石・胆道の悪性腫瘍などの胆道系疾患に対する、内視鏡治療(ERCP)の入院の症例が多くを占めており、侵襲性が少なく高齢の方にも多く行われています。3位は膵臓癌に対する化学療法(抗がん剤)の入院症例となっており、がん診療連携拠点病院として悪性腫瘍の治療に積極的に取り組んでいます。


小児科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 80 5.00 5.96 0.00 1.68
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 51 3.92 5.86 0.00 5.14
030270xxxxxxxx 上気道炎 38 4.32 4.72 0.00 2.66
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 29 4.69 5.64 0.00 6.14
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 28 5.50 5.62 0.00 3.32

小児科で最も多い症例はRSウイルスなどのウイルス感染による気管支炎です。次いで、ウイルス性肺炎、上気道炎の順となります。年齢層として幼児期の患者が多く、4日程度で退院しています。公的中核病院として地域の医療機関と連携し、小児医療の推進に取り組んでいます。


外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 90 3.54 4.42 0.00 60.33
060040xx99x70x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等27あり 定義副傷病なし 84 3.90 4.38 10.71 66.57
060035xx99x7xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等27あり 75 4.35 4.72 13.33 62.51
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 72 7.13 6.87 2.78 64.82
060035xx99x8xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等28あり 67 3.31 4.64 1.49 64.94

外科の症例数の1位~3位・5位は大腸癌に対する化学療法(抗がん剤治療)の入院の症例となっており、がん診療連携拠点病院として悪性腫瘍の治療に積極的に取り組んでいます。4位は胆のう炎や胆のう結石に対し手術で胆囊を摘出し治療する入院となっております。


小児外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 19 3.05 2.75 0.00 5.95
060150xx02xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 9.68
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 5.29
060170xx02xx0x 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 定義副傷病なし 6.86
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 2.97

小児外科では、鼡径ヘルニアが最も多い症例となっております。その他、虫垂炎や臍ヘルニアの入院となっております。虫垂周囲膿瘍を伴う虫垂炎では、在院日数が比較的長い傾向にありますが、ほとんどが4日前後の入院であり、幼児の身体的・精神的負担を少しでも解消すべく、短期的治療を行っております。


産婦人科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 38 5.50 4.18 0.00 56.97
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 定義副傷病なし 33 3.64 4.05 0.00 59.36
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 31 7.16 6 0.00 43.10
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 26 11.58 9.23 0.00 49.92
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 25 3.20 2.96 0.00 44.32

産婦人科で最も多い症例は、子宮頸部・体部の悪性腫瘍に対する化学療法のための入院となっております。当院はがん診療連携拠点病院として、悪性腫瘍に対する化学療法や手術等にも積極的に取り組んでおります。次いで卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍に対する化学療法、卵巣腫瘍や子宮筋腫での手術目的の入院となっております。
また、当院は周産期母子医療センターに指定されており、妊産婦・新生児の管理入院など、地域の産科・婦人科の中核的な役割を担っております。


放射線科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9903xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 10 37.00 26.28 10.00 70.40
090010xx99x2xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等22あり 26.35
010010xx9903xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 17.01
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 19.11
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等22あり 20.05

放射線科では肺癌に対する化学・放射線療法が最も多くなっています。次いで乳癌に対する放射線療法、転移性脳腫瘍に対する放射線療法の順となります。がん診療連携拠点病院として地域の医療機関と連携し、放射線療法を中心としたがん治療を行っております。


皮膚科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx99x40x 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 21 4.67 9.29 0.00 66.81
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 17 5.41 7.22 0.00 82.53
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 17 3.88 3.93 0.00 53.41
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 12.88
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 9.29

皮膚科では、良性・悪性腫瘍の摘出・切除を行う外科的治療から帯状疱疹・蜂窩織炎等に対する内科的治療まで様々な治療を行っております。
内科的治療に関しては内服薬に加え、抗生剤や抗ウイルス剤の投与、また皮膚潰瘍・褥瘡・術後創部などに関しては軟膏処置に加えVAC療法と呼ばれる局所陰圧閉鎖処置も行っており、一日も早い治療促進・症状改善を目指しております。


泌尿器科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 83 2.39 2.44 0.00 70.81
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 71 7.18 6.85 1.41 72.79
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 52 5.85 5.22 0.00 61.98
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 35 12.63 11.19 2.86 70.26
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 26 8.62 13.52 11.54 62.54

泌尿器科では、前立腺針生検における検査入院が最も多い症例となっており、次いで、膀胱癌に対する経尿道的膀胱悪性腫瘍手術、レーザーを使用し尿管結石などを除去する経尿道的尿路結石除去術を行う症例となっています。
診断・治療の全てを当院で行い、検査入院においては1泊2日、手術においては膀胱癌、尿管結石については約1週間、前立腺癌は約2週間の期間で治療を行います。
がん診療連携拠点病院として手術に加え、化学療法、放射線療法といった様々な「がん治療」を地域の病院と連携して行っております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 22 11 139 1 8
大腸癌 13 24 18 18 11 756 1 8
乳癌 24 19 19 1 8
肺癌 1 8
肝癌 15 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

上記は5大癌について、初発患者は、UICC(国際対がん連合)が定めたStage分類で集計し、再発患者は期間内の患者数を集計しています。初発とは、当院において悪性腫瘍の診断や初回治療を実施した人数を指します。患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)を表記しています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 44 15.11 77.70
重症
超重症
不明

上記は当院で肺炎で入院された患者さんをA-DROPスコアを用いて重症度別に集計しました。A-DROPスコアとはA(年齢)、D(脱水)、R(経皮的動脈血酸素飽和度)、O(意識障害)、P(収縮期血圧)で構成されており、該当する項目が多いほど重症度が高くなります。当院では中等症の肺炎の患者さんが多くなっています。患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)を表記しています。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内
その他

脳梗塞と呼ばれる上記疾患の患者さんを発症日数別に集計しています。3日以内だと急性期、その他は慢性期を指しています。患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)を表記しています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 200 0.29 1.29 0.50 69.14
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 152 1.39 9.18 21.05 75.88
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 47 0.96 7.66 14.89 78.72
K654 内視鏡的消化管止血術 32 2.72 10.22 18.75 72.25
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 25 3.68 14.20 20.00 84.00

当院の内科は、消化器の専門医が多く在籍しており、消化器の内視鏡手術が上位を占めております。1位は大腸のポリープや早期癌に対して行われる内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術で、病変の早期治療に努めています。また、胆管炎や総胆管結石などの胆道系疾患に対して行われる胆道ステント留置術や十二指腸乳頭切開術も多く行われています。


外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 73 1.16 5.29 4.11 65.42
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 33 1.00 2.76 0.00 63.52
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 30 3.50 19.53 0.00 72.53
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 28 1.54 2.89 0.00 72.79
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 22 1.00 3.23 4.55 68.32

外科での1位は腹腔鏡で行う胆囊摘出術が最も多くなっております。胆のう結石や胆嚢炎が原因で行われる場合がほとんどです。2位は乳癌に対する悪性腫瘍切除手術、3位は結腸癌に対する悪性腫瘍切除手術となっており、がん診療連携拠点病院として悪性腫瘍の切除手術に積極的に取り組んでいます。4位・5位は鼡径ヘルニア(脱腸)の根治術です。


小児外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 11 1.00 1.00 0.00 4.91
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの
K836 停留精巣固定術

お腹の中にある臓器(小腸、大腸など)が飛び出し、鼡径部が腫れる疾患を「鼡径ヘルニア」といいます。手術により腹膜の出っ張りを無くし、腹圧がかかってもお腹の臓器が脱出しないように行う手術が「鼡径ヘルニア手術」です。小児外科において最も多く、ほとんどの患者さんが術後翌日には退院しております。
次いで、腹腔鏡下にて行う虫垂切除術、停留精巣固定術などを行っております。


産婦人科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 41 1.07 5.07 0.00 42.63
K867 子宮頸部(腟部)切除術 27 1.22 0.96 0.00 45.30
K877 子宮全摘術 26 1.58 9.92 0.00 51.19
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 25 1.08 7.76 0.00 49.16
K861 子宮内膜掻爬術 19 0.42 0.53 0.00 51.16

産婦人科で最も多い手術は、腹腔鏡を使用した子宮附属器腫瘍摘出術となっております。腹腔鏡手術は開腹手術よりも低侵襲であるため、入院日数も短期となります。
次いで子宮頸部異形成に対しての子宮頸部切除術、子宮筋腫や子宮腺筋症に対しての子宮全摘術が多く行われております。
子宮全摘術は子宮頸部異形成に対して行われる場合もあります。
その他、開腹での子宮附属器切除術や内膜掻爬術など行っております。


皮膚科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 18 0.67 3.94 0.00 82.44
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm以上4cm未満
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6cm以上12cm未満
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3cm未満
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm未満

最も多い手術としては悪性腫瘍の摘出・切除となっております。
悪性腫瘍以外にも良性腫瘍の摘出・切除も行っており、腫瘍の大きさ・部位問わず様々な手術・治療を行っております。


泌尿器科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 78 1.58 4.81 1.28 73.38
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 53 1.43 3.51 0.00 61.81
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 38 0.74 6.37 13.16 70.76
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 25 1.60 10.04 4.00 70.08
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 18 1.33 7.67 0.00 70.06

泌尿器科で最も多く行われている手術は膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的)です。尿道から内視鏡を挿入し、腫瘍を切除します。開腹手術に比べて侵襲性が低く、手術時間も短時間になります。次いで、内視鏡とレーザーを用いて尿路結石を細かく割り、取り出す尿路結石除去術(経尿道的)、尿管に経尿道的にステントを留置する経尿道的尿管ステント留置術となっております。手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)による前立腺癌に対する腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術なども多く行っております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 17 0.32
180010 敗血症 同一
異なる 10 0.19
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 13 0.24
異なる

最も医療資源を投入した傷病名が上記に該当する患者さんで、更に入院契機傷病名と同一か異なるかで集計しています。「180010敗血症」・「180040手術・処置等の合併症」と異なり「130100播種性血管内凝固症候群」は入院契機とは異なるが多数となっており、入院してから発症している症例が多いことがわかります。患者数が10未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、-(ハイフン)を表記しています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
557 512 91.92%

肺血栓塞栓症とは、肺動脈に血液の塊である血栓が詰まる病気です。いわゆるエコノミークラス症候群として知られています。
多くの場合は、下肢の静脈に形成された血栓が血流に乗じて肺まで運ばれることで発症します。手術後や脳梗塞後などに、長期間の臥床を余儀なくされると、下肢を動かすことが少なくなるため、肺血栓塞栓症を発症するリスクがあり、適切な予防が重要となります。
当院では、入院され手術をされた患者さんに対し高い割合で弾性ストッキングの着用やフットポンプ装着で予防対策を実施しております。

血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
849 591 69.61%

血液培養は通常2セット以上取ることが推奨されています。2セット取ることで、コンタミネーション(常在菌の混入)かどうか判断しやすく、精度向上につながり見落としを防ぐことができます。当院では、実施率が約70%となっており、さらなる実施率向上を目指しております。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
447 341 76.29%

近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因となることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。

更新履歴


2024/9/26

令和5年度の病院指標を公開しました。