平成30年度 済生会川内 病院指標

内科の１位は大腸ポリープを内視鏡を使用し粘膜切除する入院が最も多くなっています。２位は胆管炎や総胆管結石・胆道の悪性腫瘍などの胆道系疾患に対する、内視鏡治療（ＥＲＣＰ）の入院の症例が多くを占めており、侵襲性が少なく高齢の方にも多く行われています。３位は膵臓癌に対する化学療法（抗がん剤）の入院症例となっており、がん診療連携拠点病院として悪性腫瘍の治療に積極的に取り組んでいます。

平成30年度で最も多い症例はRSウイルス、ヒトメタニューモウイルスなどのウイルス感染による気管支炎、肺炎です。次いで小児喘息性気管支炎、ウイルス性腸炎の順になります。
年齢層として幼児期の患者さんが多く、約1週間前後で退院しています。
地域の中核的病院として小さいお子さんを持つ親御さんの不安を解消すべく、かかりつけの病院・クリニックと連携し、小児医療に取り組んでいます。

外科の症例数１位・４位・５位は大腸癌に対する化学療法（抗がん剤治療）の入院の症例となっており、がん診療連携拠点病院として悪性腫瘍の治療に積極的に取り組んでいます。また２位は鼡径ヘルニア（脱腸）に対し根治手術を行う入院となっております。３位は胆のう炎や胆のう結石に対し手術で胆囊を摘出し治療する入院です。

平成30年度で最も多い症例は外鼡径ヘルニアに対するヘルニア手術です。
次いで虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術、臍ヘルニアに対するヘルニア手術の順になります。
小児科同様、身体的・精神的にも幼いお子さんの不安を少しでも解消すべく、約1週間前後の入院期間で治療を行っております。
患者数が１０未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、－（ハイフン）を表記しています。

産婦人科で最も多い症例は、卵巣や子宮の良性腫瘍に対する入院となっております。次いで子宮頚癌や子宮体癌等、悪性腫瘍に対する化学療法治療にも積極的に取り組んでおります。
また、妊産婦に対しての管理入院や新生児に対しての管理入院等も行っております。
当院は、がん診療連携拠点病院・周産期母子医療センターに指定されており、地域の産科・婦人科の中核的な役割を担っております。

平成30年度で最も多い症例は肺癌に対する放射線・化学療法です。次いで骨転移、乳癌に対する放射線治療の順になります。
がん診療連携拠点病院として地域の病院と連携し、放射線療法を中心とした、がん治療を行っております。
患者数が１０未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、－（ハイフン）を表記しています。

皮膚科では、帯状疱疹や膿皮症・皮膚の悪性腫瘍の手術等、様々な症例の治療を行っております。特に多い症例の帯状疱疹では、抗ウイルス剤の投与・軟膏や内服での治療がほとんどとなっております。また、皮膚潰瘍等の症例に対してもＶ．Ａ．Ｃ療法等を取り入れ１日でも早い在宅復帰を目指し治療を行っております。
患者数が１０未満の場合には厚生労働省が定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、－（ハイフン）を表記しています。

平成30年度で最も多い症例は膀胱癌に対する膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的）です。次いで前立腺癌に対する針生検（1泊2日の検査入院）・腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術、レーザーを使用し尿管結石などを除去する尿路結石除去術（経尿道的）の順になります。
病状により変動はありますが膀胱癌、尿管結石共に約1週間、前立腺癌は約2週間の治療期間になります。
がん診療連携拠点病院として手術に加え、化学療法、放射線療法といった様々な「がん治療」を地域の病院と連携して行っております。

当院の内科は、消化器の専門医が多く在籍しており、消化器の内視鏡手術が上位を占めております。１位は大腸のポリープや早期癌に対して行われる内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術で、病変の早期治療に努めています。また、胆管炎や総胆管結石などの胆道系疾患に対して行われる胆道ステント留置術や十二指腸乳頭切開術も多く行われています。

小腸が大腸に入る「腸重積症」に対する手術が多く行われています。
乳児期の患者さんが多く、肛門から空気を注入し、圧を加えることにより整復を行います。
患者数が１０未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、－（ハイフン）を表記しています。

外科での１位は腹腔鏡で行う胆囊摘出術が最も多くなっております。胆のう結石や胆嚢炎が原因で行われる場合がほとんどです。２位・３位は、鼡径ヘルニア（脱腸）の根治術となっております。４位は大腸癌に対する手術となっており、がん診療連携拠点病院として悪性腫瘍の治療に積極的に取り組んでいます。また、５位は別名ＣＡＲＴ・ＫＭ－ＣＡＲＴと呼ばれ癌性や肝性の腹水を抜き出し専用の機器できれいに濾過し、再注入する手技となっております。

お腹の中にある臓器（小腸、大腸など）が飛び出し、鼡径部が腫れる疾患を「鼡径ヘルニア」といいます。手術により腹膜の出っ張りを無くし、腹圧がかかってもお腹の臓器が脱出しないように行う手術が「鼡径ヘルニア手術」です。小児外科において一番多く、ほとんどの患者さんが術後翌日には退院しております。次いで腹腔鏡下にて行う虫垂切除術、臍ヘルニア手術になります。
患者数が１０未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、－（ハイフン）を表記しています。

産婦人科では、良性又は悪性腫瘍の摘出術を多く行っております。中でも１番多い手術は、子宮付属器（卵巣）腫瘍の腹腔鏡手術となっております。開腹での手術も行っておりますが腹腔鏡で行うことで傷痕が小さく術後経過が良く入院平均日数も開腹手術と比べ短くなっております。4位の子宮頸部(腟部)切除術は、平均2泊3日と短期入院で行っております。

皮膚科で最も多い手術は、皮膚悪性腫瘍切除術となっております。また、悪性以外の良性の皮膚・皮下腫瘍の手術は、腫瘍の大きさ・露出部かによって手術手技が分類されております。
患者数が１０未満の場合には厚生労働省の定める「病院指標の公表」作成条件に基づき、－（ハイフン）を表記しています。

最も多い手術は膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的）です。尿道から内視鏡を挿入し、腫瘍を切除します。開腹手術に比べて侵襲性が低く、手術時間も短時間になります。
次いで内視鏡とレーザーを用いて尿路結石を細かく割り取り出す尿路結石除去術（経尿道的）、前立腺癌に対する腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術などを多く行っております。